不動産売却

ローン残債のある不動産を売る方法|任意売却・オーバーローンの対処法

住宅ローン・投資ローンが残っている不動産の売却方法を解説。通常売却・任意売却・オーバーローン時の対応・手続きの流れをわかりやすく説明します。

Estate Serenity Nova Editorial Team2026-06-13更新 2026-06-13

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「住宅ローンが残っているけど家を売れる?」「売却価格がローン残高より低かったらどうなる?」という疑問は、売却を検討する多くの方が持つ疑問です。

結論:ローン残債があっても不動産は売れます。ただし、売却価格とローン残高の関係によって手続きが変わります。

基本:ローンが残っていても売れる理由

不動産に設定されている抵当権(住宅ローンの担保設定)は、売却代金でローンを完済することで抹消できます。抵当権が抹消されれば、所有権を買主に移転できます。

通常の売却フロー(ローン残高 < 売却価格):
  
  1. 不動産会社に売却依頼
  2. 買主が決まり、売買契約を締結
  3. 売却代金の受領
  4. 売却代金でローンを完済(同日決済)
  5. 抵当権の抹消
  6. 買主への所有権移転
  
  → 売主は差額(売却益)を受け取れる

ローン残高と売却価格の関係

パターン①:売却価格 > ローン残高(アンダーローン)

最もシンプルな売却です。売却代金でローンを完済し、余剰分が売主の手取りになります。

例: 売却価格4,000万円 / ローン残高2,500万円
  → 差額1,500万円 - 仲介手数料・税金等 = 売主の手取り
  
  仲介手数料: 4,000万円 × 3% + 6万円 + 消費税 ≒ 139万円
  登記費用等: 約20万円
  譲渡所得税(5年超・概算): 売却益 × 20.315%

パターン②:売却価格 < ローン残高(オーバーローン)

問題が生じるのはこのケースです。売却してもローンを完済できないため、自己資金で不足分を補う必要があります。

例: 売却価格3,000万円 / ローン残高3,500万円
  不足額: 500万円
  
  解決策:
  A. 自己資金(貯金・退職金等)で500万円を補填
  B. 住み替えローンで次の物件購入と組み合わせる
  C. 任意売却(金融機関と交渉)

「オーバーローン」は珍しくない

バブル期・リーマンショック前後に購入した物件、または早期に購入した物件では、価格下落によりオーバーローン状態になることがあります。まずは査定で現在の市場価格を把握しましょう。

住み替えローン(買い替えローン)の活用

オーバーローンで自己資金が足りない場合、**「住み替えローン」**を活用することで、旧ローンの残債と新物件のローンを合算して借り換えることができます。

住み替えローンの仕組み:
  旧物件のローン残高: 3,500万円
  新物件の購入価格: 4,000万円
  旧物件の売却価格: 3,000万円
  不足額(旧ローン残高 - 売却価格): 500万円
  
  住み替えローン: 4,000万円(新物件)+ 500万円(残債) = 4,500万円
  
  ※ 月々の返済額が増える可能性あり
  ※ 金融機関の審査が必要

任意売却とは

オーバーローンで自己資金もなく通常売却が困難な場合の最終手段が**「任意売却」**です。

任意売却の仕組み

任意売却の流れ:
  1. 金融機関に相談(返済が困難になったことを伝える)
  2. 金融機関が抵当権抹消に同意する条件を交渉
  3. 売却価格が決まり売買契約(通常より低い価格になることが多い)
  4. 売却代金を金融機関に渡す(全額ではなくても同意を得ることが多い)
  5. 残債は分割返済等で合意する
項目通常売却任意売却
価格市場価格市場価格より低くなることが多い
信用情報への影響なし事故情報として記録される場合
金融機関の合意不要必要
売却期間3〜6ヶ月3〜6ヶ月(交渉によって変動)

任意売却で注意すべき業者

「任意売却専門」を謳う業者の中には、売主に不利な条件で契約させる悪質業者も存在します。複数の会社に相談し、弁護士・司法書士に同席してもらうことをお勧めします。

投資用物件の場合

投資用不動産にローン残高がある場合も基本的な考え方は同じですが、いくつかの違いがあります。

賃借人がいる場合(オーナーチェンジ)

賃借人がいる状態でも**「賃貸中のまま」(オーナーチェンジ)で売却**することが一般的です。買主が不動産投資家になります。

法人名義のローン

法人名義のローンが残っている場合は、個人名義と手続きが異なります。税理士・司法書士への相談が必要です。

売却前の確認事項チェックリスト

確認事項内容
✅ ローン残高の確認金融機関に残高証明書を請求
✅ 物件の査定複数社で査定を取る
✅ 自己資金の確認不足分を補填できるか
✅ 繰り上げ返済手数料完済時の手数料を確認
✅ 売却コストの計算仲介手数料・登記費用・譲渡税
✅ 金融機関への連絡売却意思を早めに伝える

まとめ

ローン残債のある物件の売却は、売却価格とローン残高の差額で手続きが変わります。まず複数の不動産会社に無料査定を依頼して現在の市場価値を確認し、ローン残高と比較した上で最適な売却方法を選びましょう。

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執筆: Estate Serenity Nova Editorial Team編集部プロフィール) / 更新: 2026-06-13 / 編集方針