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夫婦・共有名義で不動産ローンを借りる融資戦略|ペアローン・収入合算の比較

夫婦または共有名義での不動産投資ローンの借り方を解説。ペアローン・収入合算(連帯保証・連帯債務)の違い・借入可能額の増やし方・離婚・相続時のリスクまで整理します。

Estate Serenity Nova Editorial Team2026-06-13更新 2026-06-13

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共働き世帯が増えた現代、夫婦2人の収入を合わせて不動産投資を始めるケースが多くなっています。夫婦の収入を合算することで借入可能額が増え、より高額な物件に投資できる可能性があります。本記事では夫婦・共有名義での不動産ローンの仕組み・ペアローンvs収入合算の比較・持分設定・リスクを整理します。

ペアローン

夫婦それぞれが別々のローンを組む(2本)

収入合算(連帯保証型)

一方が主債務者、もう一方が保証人

収入合算(連帯債務型)

2人が同等の返済義務を負う

借入可能額

ペアローン・連帯債務で2人分の年収を基準に計算

持分割合

資金拠出割合に合わせないと贈与税リスク

リスク

離婚・相続時に複雑化、一方の収入減少

夫婦名義でローンを組む3つの方法

方法①:ペアローン

特徴内容
仕組み夫と妻がそれぞれ別々にローンを組む(2本)
借入可能額夫の枠+妻の枠
持分2人で持分を持つ
返済義務それぞれが自分のローンを返済
住宅ローン控除2人それぞれが受けられる(居住用の場合)

方法②:収入合算(連帯保証型)

特徴内容
仕組み一方が主債務者、もう一方が連帯保証人
借入可能額主債務者の収入+保証人の収入の一部(50〜100%)
返済義務主債務者が主に返済、保証人は債務不履行時のみ
名義主に主債務者名義
住宅ローン控除主債務者のみ(居住用の場合)

方法③:収入合算(連帯債務型・フラット35等)

特徴内容
仕組み1本のローンで2人が同等の債務を負う
借入可能額2人の収入を100%合算
返済義務2人とも主債務者として同等の返済義務
名義2人の共有名義
住宅ローン控除2人それぞれが受けられる(居住用の場合)

比較表:3方式の選び方

比較項目ペアローン連帯保証型連帯債務型
借入可能額◎(最大)
手続きの複雑さ△(2本分)
離婚時のリスク× 高い
住宅ローン控除◎(2人)△(1人のみ)◎(2人)
片方収入ゼロ時のリスク× 高い× 高い

不動産投資ローンと住宅ローンは異なる

「ペアローン」「収入合算」は主に住宅ローン(自宅用)で使われる概念ですが、不動産投資ローンでも夫婦2人で申込・共有名義での取得が可能です。ただし投資ローンは銀行の審査基準・名義設定方法が異なるため、事前の銀行相談が重要です。

不動産投資ローンでの共有名義の活用

借入可能額を増やす方法

投資ローンで夫婦の収入を合算する場合、一般的に以下の方法が使われます。

方法内容
主債務者+連帯保証人一方が主、もう一方が保証人として合算
共同申込2人で連名申込(銀行によって可否が異なる)
配偶者を担保提供者として追加物件担保に配偶者持分を追加

審査のポイント

評価項目内容
2人の合算年収年収倍率(借入額÷合算年収)で審査
勤続年数・雇用形態正社員が有利、フリーランスは実績重視
既存ローンの返済負担住宅ローン・車ローン等の返済額が審査に影響
信用情報2人とも信用情報をクリアにしておく

持分割合の設定

共有名義にする場合、持分割合は実際の資金拠出割合に合わせることが税務上の原則です。

贈与税リスクの例

状況問題
夫が全額支払、妻を50%持分に妻への贈与とみなされ、贈与税が課税される可能性
頭金を夫が全額出し、名義を半々に妻の持分に相当する資金の贈与と評価される

持分比率は資金拠出比率に合わせる

例:夫が頭金300万円・妻が頭金100万円を出した場合、頭金の持分は夫75%・妻25%が適切です。ローンの返済割合も含めた総資金拠出比率で持分を決定してください。税理士への確認を強く推奨します。

離婚・相続時のリスク

離婚時の問題

問題内容
物件の分割困難不動産は半分に切れないため、売却か一方が引き取るかの交渉が必要
ペアローンの清算一方の持分を他方が購入する(借り換え・追加融資)か、売却して残債を清算
共有名義の継続離婚後も共有名義が続く場合、売却には双方の同意が必要

相続時の問題

問題内容
共有持分の分散一方が死亡した場合、その持分が複数の相続人に分散する可能性
売却・管理の同意持分保有者全員の同意なしに売却・大規模変更が困難
相続税の計算持分ごとに相続税評価を行う

夫婦でのローン活用事例

事例1:ペアローンで借入額を最大化

  • 夫:年収700万円 → 借入可能額4,000万円
  • 妻:年収500万円 → 借入可能額2,800万円
  • 合計:6,800万円の投資が可能

一棟マンション(7,000万円)を夫婦で取得する際に活用。

事例2:主債務者+連帯保証人で申込

  • 主債務者:夫(年収800万円)
  • 連帯保証人:妻(年収400万円)
  • 合算年収での審査で5,000万円超の借入が可能に

妻の育休・産休時の収入減少を考慮し、連帯保証型でリスクを抑制。

税務・法務の専門家への相談

相談先内容
税理士持分割合・贈与税リスク・相続対策
弁護士共有名義の契約・離婚時の取り扱い
司法書士登記の持分割合の設定
銀行・FPローン審査・資金計画

チェックリスト

夫婦での不動産ローン前の確認事項

  • ペアローン・連帯保証・連帯債務の違いを理解したか
  • 持分割合を実際の資金拠出比率に合わせて計算したか
  • 贈与税リスクについて税理士に相談したか
  • 離婚・相続時の物件の取り扱いについて話し合ったか
  • 2人とも信用情報をクリアにしているか
  • 一方の収入がゼロになった場合のシミュレーションをしたか

まとめ

夫婦でローンを組む最大のメリットは借入可能額の拡大です。ペアローンは2人分を最大活用できる一方、離婚・収入変動時のリスクが最も高い。連帯保証型は手続きが少なく一方の主導で動かせる柔軟性があります。どの方法でも、持分割合は資金拠出比率に合わせること離婚・相続時の取り決めを事前に話し合うことが重要です。税理士・弁護士を巻き込んだ事前の法務・税務確認で、後のトラブルを防いでください。

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執筆: Estate Serenity Nova Editorial Team編集部プロフィール) / 更新: 2026-06-13 / 編集方針