不動産売却

媒介契約3種類(専属専任・専任・一般)完全比較|売却で選ぶべき契約はどれ?

不動産売却時に結ぶ媒介契約3種類(専属専任媒介・専任媒介・一般媒介)を徹底比較。それぞれのメリット・デメリット・向いている物件・選び方を売主目線でわかりやすく解説します。

Estate Serenity Nova Editorial Team2026-06-14更新 2026-06-14

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不動産を売却する際、不動産会社との間で結ぶのが「媒介契約」です。媒介契約には**3種類(専属専任媒介・専任媒介・一般媒介)**があり、選んだ種類によって不動産会社の動き方・売主の自由度・レインズへの登録義務が変わります。売却成功の鍵を握る媒介契約の選び方を、本記事で徹底的に解説します。

専属専任媒介

1社のみ依頼・自己発見取引不可・最も手厚いサポート

専任媒介

1社のみ依頼・自己発見取引可・バランス型

一般媒介

複数社に依頼可・競争が生まれる・需要が高い物件向け

有効期間

専属専任・専任は最長3か月(更新可)

レインズ登録

専属専任:5日以内・専任:7日以内・一般:義務なし

報告義務

専属専任:1週間に1回以上・専任:2週間に1回以上

3種類の媒介契約の違い

概要比較表

比較項目専属専任媒介専任媒介一般媒介
依頼できる会社数1社のみ1社のみ複数可
自己発見取引× 不可○ 可○ 可
レインズ登録義務5営業日以内7営業日以内義務なし
報告義務1週間に1回以上2週間に1回以上義務なし
有効期間の上限3か月(更新可)3か月(更新可)特になし
向いている物件売りにくい・こだわり売却一般的な売却人気・駅近

レインズとは

レインズ(REINS:Real Estate Information Network System)は不動産流通標準情報システムで、登録された物件情報を全国の不動産会社が閲覧できます。登録が早いほど買い手の目に触れる機会が増えます。

媒介種別レインズ登録
専属専任媒介契約締結後5営業日以内に必ず登録
専任媒介契約締結後7営業日以内に必ず登録
一般登録義務なし(任意)

一般媒介はレインズ未登録の会社が多い

一般媒介を選んだ場合、依頼した不動産会社がレインズに登録しないケースがあります(他社に持っていかれる可能性があるため)。物件情報の露出が限られ、結果的に売れにくくなることがあります。

専属専任媒介契約

特徴

項目内容
依頼できる会社1社のみ
自己発見取引禁止(知人が買いたくても直接売れない)
レインズ登録5営業日以内(最も早い)
報告1週間に1回以上(最も多い)
手厚いサポート広告・チラシ・内見対応を積極的に行う

メリット

  • 担当者のモチベーションが最も高い(他社に取られないため、積極的に動く)
  • 報告が1週間に1回で状況把握しやすい
  • レインズ登録が最速で情報露出が早い

デメリット

  • 1社に縛られ、比較ができない
  • 「囲い込み」(他社からの客を断る悪質行為)のリスクがある
  • 知人に直接売れない

向いている物件・状況

  • 売りにくい物件(郊外・築古・特殊物件)
  • こだわり・高額売却を目指す場合
  • 地域密着型の優良会社を1社信頼できる場合

「囲い込み」に注意

専属専任・専任媒介を結んだ不動産会社が、他社からの問い合わせを故意に断って「両手仲介(売主・買主両方から手数料)」を狙う「囲い込み」は違法行為です。レインズへの登録確認・複数の問い合わせテストで見極めてください。

専任媒介契約

特徴

項目内容
依頼できる会社1社のみ
自己発見取引可(知人に直接売れる)
レインズ登録7営業日以内
報告2週間に1回以上

メリット

  • 1社専任のため担当者が積極的に動く
  • 自己発見取引が可能(知人への売却OK)
  • 専属専任と比べると自由度が高い

デメリット

  • 1社だけの活動に依存する
  • 専属専任より報告が少ない
  • 囲い込みのリスクは同様にある

向いている物件・状況

  • 一般的な売却(首都圏・地方の標準的なマンション・戸建て)
  • 知人への売却可能性を残したい場合
  • バランス重視の売主

一般媒介契約

特徴

項目内容
依頼できる会社複数社(制限なし)
自己発見取引
レインズ登録義務なし
報告義務なし
期間法律上の制限なし(実務では3か月が多い)

メリット

  • 複数社が競争して動くため、スピーディーに成約するケースがある
  • 1社に縛られないため比較・見直しがしやすい
  • 人気物件は競争で早く売れることも

デメリット

  • 各社が「他社に取られる可能性」を考え積極的に動かないことがある
  • レインズ未登録の場合、情報露出が限られる
  • 管理が煩雑(複数社との連絡・スケジュール調整)

向いている物件・状況

  • 人気エリア・駅近・需要の高い物件
  • 急いで売却したい場合(複数社の力を使う)
  • 複数社の提案・競争を利用したい売主

媒介契約の選び方フロー

物件は人気エリア・駅近・需要が高い?
    ↓ YES → 一般媒介(競争で早く売れる可能性)
    ↓ NO ↓
売りにくい・こだわり条件がある?
    ↓ YES → 専属専任または専任(1社に集中して取り組む)
    ↓ NO ↓
知人への売却可能性がある?
    ↓ YES → 専任媒介(自己発見取引可)
    ↓ NO → 専属専任(最も手厚いサポート)

媒介契約のチェックポイント

媒介契約前の確認事項

  • 3種類の媒介契約の違いを理解した上で選んでいるか
  • 専属専任・専任の場合、囲い込みをしない会社かチェックしたか
  • レインズへの登録を確認できるか(登録番号で公開確認可)
  • 広告費・活動内容の説明を書面で受けたか
  • 報告の頻度・方法(電話・メール・書面)を確認したか
  • 仲介手数料の上限(売買価格×3%+6万円×1.1)を把握しているか

仲介手数料の上限

売買価格仲介手数料の上限(税込)
200万円以下5%×1.1
200万〜400万円4%×1.1
400万円超3%+6万円×1.1

例:売買価格3,000万円の場合:(3,000万円 × 3% + 6万円) × 1.1 = 105.6万円

まとめ

媒介契約の選び方は物件の需要の高さ・売主の自由度・信頼できる会社を絞れるかで決まります。人気物件は一般媒介で競争を生む、通常の物件は専任媒介でバランスよく、売りにくい物件や高額売却にこだわる場合は専属専任が効果的です。どの種類でも「囲い込みをしない誠実な不動産会社」を選ぶことが最重要前提です。レインズ登録の確認・定期報告の徹底・複数社との査定比較を通じて、最適な媒介契約を選んでください。

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執筆: Estate Serenity Nova Editorial Team編集部プロフィール) / 更新: 2026-06-14 / 編集方針